えききょうようごしゅう
易経用語集
易経用語集説明文
<あ>
<い>
- 往くところ有るに利い
- "往くところ"は目的地だけに限らず、何らかの予定や目標、達成したい事など、今後の行動をとるための意義があれば、その意義にしたがっ行動を起こし てもよいです。ということを表す。ただし実占では必ずしも単純に鵜呑みにはできない。事を成すためのキーワードがその卦や関連した卦に隠されている場合があるので、よく検討をする必要がある。
- 1爻(いっこう)
- 1一番下の爻。1の位であり陽の位である。内卦の不及の位で及ばずの意味があり、力不足とか時期尚早だったりする。陽爻であれば位正しく将来有望。4爻と応じていれば上からの信望も厚くなおよい。逆に陰の爻であれば陰柔不才となり、力不足どころか積極性もなく志も正しくない。ひねくれているかもしれない。
<お>
- 鴻
- 鳥の種類に限らず大型の水鳥を指す言葉。一般的にはオオハクチョウ、クグイ、ヒシクイなどのことを言う。
<か>
- 卦辞(かじ)
- その卦にかけられた言葉。別名彖辞(たんじ)とも呼ばれます。一般的は中国の周王朝時代の文王作といわれています。
<き>
- 偽主(ぎしゅ)
- 上卦が震の時の主爻のこと。偽震ともいう。3爻が陰の場合互体"坎"の主爻となる。軽挙妄動しやすい。震為雷の4爻には"軽挙妄動の末、泥沼にはまる"という意味の言葉がかけられている。
<こ>
- 互卦(ごか)
- 本卦の2・3・4爻を内卦、3・4・5爻を外卦にしてできる卦。事の本質部分や内包している事柄についての参考にする。
<さ>
- 錯卦(さっか)
- 本卦の全爻の陰陽を逆にして得られる卦。裏卦(りか・うらけ)とか賓卦(ひんか)とも言う。本卦にまつわる裏の事情、裏の顔など、一般的には"裏の"何かを表すものとしての参考とされる。
- 3爻(さんこう)
- 下から3番目の爻で内卦の最上位。三才の位では小成卦で天の位。内卦外卦の境界にあるため、" 進退爻"と言う。また内卦の最上爻のため過分の立場にあるため"危位の爻"とされている。
<し>
- 之卦(しか)
- 別名之卦。本卦の変爻部分の陰陽を逆にして得られる卦。筮法によって変爻が多数現れる場合もあるし、全く現れない場合もある。一般的には事の成り行きを見たりするが、本卦が結果で之卦が原因の場合もある。
- 十二消息卦(じゅうにしょうそくか)
- 十二消長卦ともいう。一年十二ヶ月を12の卦に割り当てたもの。地雷復(11月)→地沢臨(12月)→地天泰(1月)→雷天大壮(2月)→沢天夬(3月)→乾為天(4月)→天風姤(5月)→天山遁(6月)→天地否(7月)→風地観(8月)→山地剥(9月)→坤為地(10月)。冬至に一陽生じ、陽気が徐々に盛んになって夏至で全陽となり、再び一陰が生じて徐々に消滅していく。陰気が徐々に盛んになり陽気は消滅していく様子を爻で表現している。
- 十翼(じゅうよく)
- 易経を構成する十種の解説のことで孔子作とされておりそれぞれ〇〇伝と呼ばれます。本文を理解する手助けとなることから十翼と名付けられています。上彖伝・下彖伝・上象伝・下象伝・繋辞上伝・繋辞下伝・文言伝・説卦伝・序卦伝・雑卦伝の十伝。
- 消息盈虚 (しょうそくえいきょ)
- 死んだり生まれたり、満ちたり消えたり、時間の流れを表す。(山地剥彖伝より)
- 消長十二卦(しょうちょうじゅうにか)
- 単に消長卦(しょうちょうか)ともいう。卦を十二ヶ月に当てはめたもので、陰陽の来往を表しているもの。(1)地雷復:旧11月→(2)地沢臨:旧12月→(3)地天泰:旧1月→(4)雷天大壮:旧2月→(5)沢天夬:旧3月→(6)乾為天:旧4月→(7)天風姤:旧5月→(8)天山遁:旧6月→(9)天地否:旧7月→(10)風地観:旧8月→(11)山地剥:旧9月→(12)坤為地:旧10月
- 象伝(しょうでん)
- 卦辞や爻辞の補足説明をする十翼のひとつ。卦辞にかけられた象伝を大象伝、爻辞にかけられた象伝を小象伝と呼ぶ。 彖伝 と文字が似ているので見間違えやすいので要注意。文章は象に曰く…で始まり、上下の八卦の 象からみた解説が多く、特に大象伝は君子 としてのあり方に触れているものが多い。小象伝は卦辞をそのまま写しただけのような文章が散見する。
- 序卦伝(じょかでん)
- 十翼と呼ばれる翼伝のひとつ。易経六十四卦の並べ方を説いたもの。なぜ六十四の卦がその順番に並んでいるかという説明がそれぞれの卦に書かれています。
<そ>
- 綜卦(そうか)
- 本家の上下を逆さまにして得られる卦。相手がいる占いの場合、向こう側の行動や気持ちを読み取る参考として用いられる。
- 厥宗(そそう)
- 親族の臣下のこと
<た>
- 大人(たいじん)
- 単純に大人という意味ではなく、その道の専門家や大家あるいは有識者と呼ばれるような人、そうでなくても自分が信頼のおける先輩や上司、先生、あるいは親兄弟など、人によって様々ですが自分より知識がありながら、人間性も優れている人のことを指します。
さらに言えば過去の偉人や、歴史上の人物の行いや遺物などから感じられるものも含んでいます。
もしかすると大人といいつつ反面教師として参考になる場合があるのかもしれません。
易経でしばしば "大人をみるに利い"というフレーズが出てくるので、その場合は自分だけで考えずそんなあなたが思う大人に相談したり、見習ったり、その人の何かでヒントを得たりするのがよいと言っているのです。
- 大川(大河)を渡るに利い
- 易経にしばしば用いられるフレーズ。運気が向いていて思った通りに進む時なので"大河を渡るような冒険をしてもよい。"という意味で使われる。
- 彖辞(たんじ)
- 卦辞(かじ)の別名。その卦にかけられた言葉を指します。
- 彖伝(たんでん)
- 易経を構成する十翼の一つで、卦辞(かじ)を補足説明する解説文のこと。原文では"彖に曰く…"から始まって彖辞を説明するので彖伝と呼ばれるが、彖辞自体と混同しやすい。
<ち>
- 茅(ちがや)
- 茅(ちがや)はイネ科の雑草で多く群がって生える様子から、千の茅(カヤ)の意味で名付けられた。漢字の「茅」は葉が尖って垂直に立っている様子を 矛 に見立てて当てられたもの。ススキよりも小さく、ススキに似た白い花穂を伸ばす。沢風大過の"敷くに白茅を用う"はこの白い花穂を緩衝材として敷いたもの。易経では筮竹ではなくこの茅の茎を使用すると書かれている。
<て>
- 貞正(ていせい)
- 辞書には"節操を守り通すこと"、”女性が純潔を守ること”などの記載があるが、男女の差なく自分の意見を理解してもらうために、ぶつかり合うこともいとわず正義を振りかざす方法ではなく、その正しさを心から相手に理解してもらうために努力を惜しまず、時間をかけてでも柔らかく説得する方法をとること。 あるいは自分から動くこともなくうまく立ち回って間接的に相手に理解してもらう方法をとること。もちろん自分の考えが正しいことが前提である。
<に>
- 2爻(にこう)
- 内卦の中を得ている位。中庸爻。三才の位では小成卦で人の位。内卦の責任爻
<ほ>
- 本卦(ほんか・ほんけ)
- 卦を立てて得られた卦。一般的には占断のベースとなる。この本卦の算木をひっくり返したり、陰陽を逆にしたりして得られる卦に 互卦 之卦 錯卦 綜卦 などのバリエーションがあり、これを見ることによって将来起こりそうなことやことの始まり、裏事情や相手側の考えなどを読み解き、占断をさらに深いものにする。
<ま>
- まこと:孚・誠
- 易経では孚の文字がしばしば出てくる。この文字は孚は当て字であり、もともとは卵をかえすことを表す。易経ではその卵をかえす親鳥のように私心なく人のために誠心誠意尽くすことを表している。
<め>
- 蓍(めどぎ)
- 易経の繋辞伝(上)の中に易経の卦の立て方が記載されており、その中で卦を立てる際に用いるものが蓍(めどぎ)である。現在では筮竹自体を表す。筮竹は細い棒状の竹ひごのようなもの。蓍は、めど、めどぎ、めとぎ、めどぎぐさともいい、ノコギリソウを指すが、古くはノコギリソウを筮竹として使っていたことから、筮竹または卜筮(筮竹を使う占い)のことも指す。 また日本ではノコギリソウの代わりにメドハギを用いる場合もあった。