- 地天泰が極まって天地否に移行しようとしている。築き上げた城壁は崩れて空の堀に戻り平地になろうとしている。上下の意思疎通がうまくいかなかったとしても大袈裟に軍を派遣するのは逆効果、足掻いては行けない。身近な身の回りだけを固めておとなしくしていれば多少のケチがつく程度で納められる。
- 殷の乙王が自身の妹を有能な家臣に嫁がせたことにより政治力をより強固にした逸話がある。このように立場の上下に関係なく優秀な人材を登用することで、安泰の時を永らえることができると言うのである。
- 4爻は陰の位置に陰の爻で位正しく志も正しい。しかも賢人の1爻と応じている。臣下の位置にいながら身を軽くしており私利私欲に走らない。目下のものにも孚の心で接することができる。
- 卦辞の解説にも書いてあるように地天泰は下卦が安泰、上卦が天地否に傾いていく意味を持つ。そのため3爻は安泰の頂点にある。安泰に油断することなく今後の苦しみにも貞しい行ないをすることができれば、苦しい中にも安泰の道は永らえることができるのである。
- 荒んだ人を包容し、大川を渡るような思い切った策を講じ、離れている賢人をことを忘れずにいて、身近な友人との柵を断ち、行動に私心を挟まないようにして中庸の行いをすれば人々からは尊ばれ、これが安泰の道を永らえるものである。
- 1爻は位も正しく4爻にも応じているが最下位のため、力量不足。独行するのではなく2爻・3爻の賢人と行動を共にして正しい道を歩んでいく時。志しが外にあるとは上卦の地と志しを同じくして外に向けて進んで行く時である。


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彖曰:"泰,小往大来。吉,亨。”则是天地交而万物通也,上下交而其志同也。内阳而外阴,内健而外顺,内君子而外小人,君子道长,小人道消也。
大象伝:天地の交わりは泰。后(きさき)は天地の道を財成す。天地の宜を辅相ける。これをもって民を左右する。
象曰:天地交,泰。后以财成天地之道,辅相天地之宜,以左右民。
爻辞6:城、隍(空の堀)に復る。師(軍)を用いるなかれ。邑から命を告げる。貞しくとも咎。
上六:城复于隍,勿用师,自邑告命。贞吝。
解説
象伝:"城、隍(空の堀)に復る"その命乱れるなり。
象曰:“城复于隍”,其命乱也。
爻辞5: 帝乙(殷朝の第29代王)は妹を帰がせる。これをもって祉にして元いに吉。
六五:帝乙归妹,以祉元吉。
解説
象伝:"これをもって祉にして元いに吉"とは中をもって願いを行うなり。
象曰:“以祉元吉”,中以行愿也。
爻辞4: 翩翩す(軽くひるがえる)、その隣をもって富まず。孚をもって戒めず。
六四:翩翩,不富以其邻,不戒以孚。
解説
象伝:"翩翩して(軽くひるがえる)富まず"とは皆、実を失うなり。"孚をもって戒めず"とは中心願うなり。
象曰:“翩翩,不富”,皆失实也。“不戒以孚”,中心愿也。
爻辞3: 平なくして陂かず、往かざりて復らざる。咎めなくして貞難く、その孚恤うるなかれ、食に福あり。
六三:无平不陂,无往不复。艰贞无咎。勿恤其孚,于食有福。
解説
象伝:"往かざりて復らざる"とは天地の際わりなり
象曰:“无往不复”,天地际也。
荒を包み馮河(無謀なこと)を用いる。遐を遺れざる。朋亡くなる、中の行ないに尚びを得る。
九二:包荒,用冯河,不遐遗。朋亡,得尚于中行。
解説
象伝:"荒を包む中の行ないに尚びを得る"とは、これもって光大いなるなり。
象曰:“包荒,得尚于中行”,以光大也。
爻辞 1:茅を包括的に抜くこれもって合流する。征 けば吉
初九:拔茅茹以其汇。征吉。
解説
象伝:"茅を抜く。征 けば吉"とは志し、外にあるなり
象曰:“拔茅征吉”,志在外也。
一月(旧暦)
夫婦和合、男女の交わり
埋蔵金、大金
埋葬された男性
…etc