- 九五は陽位に陽爻で位正しく、中正であり質実剛健な君主。2爻と応じてはいるが上下共に比しておらず2爻までの間に陽爻が2つも塞がっている。そのため遁れやすい。遁れるべき時にその志を正しく持ち、けして目立つようなことをしなければ吉となるのである。
- 4爻は遁れる時にあって1爻と応じているため君子であればうまく遁れられるが、小人間であれば惹かれて戻り遁れることを忘れてしまうため吉を得られないのである。
- 3爻は遁れる時に2爻と1爻が足をひっぱり足手まとい。そのせいでまるで病気の時のように自由に身動きが取れず疲れ果ててしまう。そんな1爻と2爻については家来や妾のように扱い、きっぱりと縁を切って遁れるべきである。
- 2爻は陰の位に陰の爻で位正しくしかも中庸の徳を備えている。そのため君主に応じて遁れようとするのであり、行く手に3爻や4爻の陽爻が立ち塞がろうともその意思は固い。


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彖曰:“遁亨”,遁而亨也。刚当位而应,与时行也。“小利贞”,浸而长也。遁之时义大矣哉!
大象伝:天の下に山あるは遁。君子はこれをもって小人を遠ざけ、悪しからずして厳しくす。
象曰:天下有山,遁。君子以远小人,不恶而严。
爻辞6:肥かに遁れる。利ろしからざるなし。
上九:肥遁,无不利。
解説:6爻は応も比もなく遁れるべき時に十分反発されているので余裕で隠遁できる。そのため悪いわけがないのである。
象伝:"肥かに遁れる。利ろしからざるなし"とは上疑う所ないなり。
象曰:“肥遁无不利”,无所疑也。/p>
爻辞5:嘉こびて遁れる。貞しくして吉。
九五:嘉遁,贞吉
解説:
象伝:"嘉こびて遁れる。貞しくして吉。"とは志し正しいなり。
象曰:“嘉遁贞吉”,以正志也。
爻辞4: 好く遁れる。君子は吉だが小人はそうでない。
九四:好遁,君子吉,小人否。
解説:
象伝: 君子は好く遁れるが小人はそうでないなり。
象曰:“君子好遁,小人否”也
爻辞3:系がって遁れる。疾いありて厲し。臣妾(家来とめかけ)を畜えば吉。
六三:系遁,有疾厉,畜臣妾吉。
解説:
象伝:"系がって遁れる"の"厲さ"は疾いありて憊する(疲れ果てる)なり。"臣妾(家来とめかけ)を畜えば吉"とは大事は不可なり。
象曰:“系遁”之“厉”,有疾惫也。“畜臣妾吉”,不可大事也。
爻辞2:これを執り行うに黄牛の革を用いる。これ説き勝ることなし。
六二:执之用黄牛之革,莫之胜说。
解説:
象伝:"これを執り行うに黄牛の革を用いる。"とは、固い志なり。
象曰:“执用黄牛”,固志也。
爻辞 1:遁れる最後尾。厲い。往くところあるに用うるなかれ。
初六:遁尾,厉,勿用有攸往。
解説:完全に逃げ遅れる。逃げ切るのは難しい。ここでは遁れるに用いずにじっとしていた方が返って災いを避ける事ができるというのである。
象伝:遁れる最後尾の厲きは、往かなければ何の災いなるや
象曰:“遁尾”之“厉”,不往何灾也?
山の上の太陽
出金、お金が出ていく
出力、エネルギーが出ていく
制止を聞かない権力者
…etc