- 臨は下から長じてくるものを上から臨み見る意味。消長十二卦の12月(旧暦)にあたり、卦辞にある8月は消長12卦の風地観で、こちらの観は下から上を見上げる意味がある。11月の地雷復から2爻が陽に変わって中位を得て、5爻とも応じている。剛(陽)が長じるのは水が浸みるていくようにじわじわと上がっていき、やがて8月には消えていく。これこそが天の道なのであり、ありがたく受け入れ従うことで大いに通るということなのです。
- 上から下を臨み見るのが臨であるから6爻の最上位はこの上なく卦の意志を体現しており、陰の位に陰の爻で位もただしい。成長していく陽の1・2爻を遠く離れた位置から見守っていて、とても待ち遠しい。敦く(心をこめて)臨むため、吉であり咎めなどないのです。
- 5爻は陰の爻ではあるが、復の君主の位であり、自ら考え復の時宜を理解し、情に熱く復ることが出来るので悔いはないのある。
- 4爻は陰の位置に陰の爻で位正しい。しかも1爻と応じている。臨の時にあって正しく上から臨み見ているため咎めはないのである。
- 3爻は陽の位置に陰の爻で不正。下卦兌びの極みにあって考えが甘い。上から見守るべきなのに口先だけで臨むため、良いところはない。しかし、態度を改めて臨めば咎められることはないということである。
- 2爻は陰の位置に陽の爻で位は不正ではあるが5爻とは応じている。しかし臨は地天泰までもう一歩というところであり、まだ陽の気が伸びている途中である。そのため吉ではあるがこれで良いというわけではないのである。
- 臨は陽が長じていくことを表す卦。なので1爻が陽であることは当然求められていることであり、その陽の気も2爻にまで及んでいる状況。位も正しく4爻にも応じている。立場としては上から見守られている立場である、それを感じて受け止めていくため吉でいられるのである。


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ちたくりん
地沢臨
復、元いに享る。貞しくして利ろしい。8月に至れば凶あり。
临:元亨,利贞。至于八月有凶。
解説
彖曰:临,刚浸而长,说而顺,刚中而应。大亨以正,天之道也。“至于八月有凶”,消不久也。
大象伝:沢の上に地あるは臨。君子はこれをもって教わり思うこと窮 まらず。民の保らぎやすしは限りなし。
象曰:泽上有地,临。君子以教思无穷,容保民无疆。
爻辞6:敦く臨む、吉、咎めなし
上六:敦临,吉,无咎
解説
象伝:敦く臨む吉とは、志内にあるなり。
象曰:敦临之吉,志在内也。
爻辞5: 臨を知る。大君の宣しさ、吉。
六五:知临,大君之宜,吉。
解説
象伝:大君の宣しさとは、文字通りの行いなり。
象曰:“大君之宜”,行中之谓也。
爻辞4: 臨に至る、咎めなし。
六四:至临,无咎。
解説
象伝:臨に至る咎めなし、位当たるなり。
象曰:“至临无咎”,位当也。
爻辞3: 甘んじて臨み見る。利いところがない。すでに これを憂いていれば咎めはない。
六三:甘临,无攸利;既忧之,无咎。
解説
象伝:甘んじて臨み見る。とは位が当たらないなり。すでに これを憂いているなら咎めは長く続かないなり。
象曰:“甘临”,位不当也。“既忧之”。咎不长也。
臨を感じる。吉。利いところはなし。
九二:咸临,吉,无不利。
解説
象伝:<臨を感じる。吉。利いところはなし。とはいまだ命に順わずなり
象曰:“咸临吉无不利”,未顺命也。
爻辞 1:臨を感じる。貞しくして吉
初九:咸临,贞吉。
解説
象伝:臨を感じる。貞しくして吉とは志が正しく行われているなり。
象曰:“咸临贞吉”,志行正也。
十二月(旧暦)
地下水、油田、埋蔵金
内心大喜びしている。
…etc