- 沢天夬の"夬"は決めるの意味があり、1から5爻の陽爻が6爻の陰爻を断罪しようとしている卦。いかに暗愚であろうとも立場が最上位であるため、簡単に罪を問えそうにない。そこで王庭(法廷)にてその行いを揚げ連ねるわけだが、いかにそれが真実であっても相手は最高位の人物であり、原告側も危険なのである。もし訴えるのであれば自分の本拠地など安全なところから行うべきである。即効性を狙って力に頼るのはよくない。根回しを行い、周りの理解を得るなど最後までしっかり段取りを踏んで行なうことでよい結果が得られるのである。


<28>
たくてんかい
沢天夬
王庭(法廷)に揚がる。孚ありて号ぶ、危さあり。邑より告げる。即ち戒めあるは利ろしからず。往くところあるに利ろし。
扬于王庭,孚号。有厉,告自邑。不利即戎,利有攸往。
解説
彖曰:“夬”,决也,刚决柔也。健而说,决而和。“扬于王庭”,柔乘五刚也。“孚号有厉”,其危乃光也。“告自邑,不利即戎”,所尚乃穷也。“利有攸往”,刚长乃终也。
大象伝:沢、天に上ぼるは夬。君子はこの卦をもって下まで及ぶ禄を施す。自分だけ徳に居すわればすなわ忌み嫌われる。
象曰:泽上于天,夬。君子以施禄及下,居德则忌。
爻辞6:号ぶなし。終には凶あり。
上六:无号,终有凶。
解説:
象伝:""号ぶなしの凶"とは終わりは長からずべきなり。
象曰:“无号之凶”,终不可长也
爻辞5:莧陸(ヤマゴボウ:根深い植物)を決し決する。中を行なう。咎めなし。
九五:苋陆夬夬中行,无咎。
解説
象伝:"中を行なう咎めなし"とは中未だ光いならざるなり。
象曰:“中行无咎”,中未光也。
爻辞4:臀に皮膚なし。その行ない進むことをためらう。羊を牽いていけば悔い亡ぶという言葉を聞いても信じない。
九四:臀无肤,其行次且。牵羊悔亡,闻言不信。
解説
象伝:"臀に皮膚なし。"とは位当たらざるなり、"聞いても信じない" とは聡明ではないなり。
象曰:“其行次且”,位不当也。“闻言不信”,聪不明也。
爻辞3: 頄に壮ん、凶あり。君子決めるに決める、独り決行して雨に遭い濡れるがごとく愠りあれど咎めなし。
九三:壮于頄,有凶。君子夬夬独行,遇雨若濡,有愠无咎。
解説
象伝:"君子決めるに決める"とは終には咎めなきなり。
象曰:“君子夬夬”,终无咎也。
爻辞2:惕れ号ぶ。莫れた夜に戎あるが恤うるなかれ。
九二:惕号,莫夜有戎,勿恤。
解説
象伝:"戎あるが恤うるなかれ"とは中道を得ればなり。
象曰:“有戎勿恤”,得中道也。
爻辞1:趾を前めるに壮んである。往きても勝てず、咎めを為す。
初九:壮于前趾,往不胜,为咎。
解説
象伝:""勝たずとも往く"は咎めなり。
象曰:"不胜而往",咎也。
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