水雷屯
彖伝たんでん :屯は剛柔交わり始めそして産みがたし。動いて危険にあたる。ただしくして大きくとおる。雷雨の動きは満ち満ちる。天は草昧そうまい(未開で未発達なこと)を造る。こうを建てるによろしく、そしてやすらげず。

彖曰:屯,刚柔始交而难生。动乎险中,大亨贞。雷雨之动满盈,天造草昧。宜建侯而不宁。

大象伝:雲雷はちゅん。君子はこれをもって経綸けいりん(国家を治め整えること)する。

象曰:云雷,屯。君子以经纶。

 6爻 (上六)

返るが如く馬に乗る。血の涙を流すが如く泣く。

上六:乘马班如,泣血涟如。

解説

象伝:"血の涙を流すが如く泣く"とはどうして長引けるだろうかなり

象曰:“泣血涟如”,何可长也。

 5爻 (九五:成卦主)

ちゅん、そのあぶらよりあつまる。小さきただしさは吉。大きなただしさは凶。

九五:屯其膏,小贞吉 大贞凶。

解説

象伝:"そのあぶらよりあつまる"とは、施し未だにおおいにならざるなり。

象曰:“屯其膏”,施未光也。

 4 爻 (六四)

爻辞こうじ 4:返るが如く馬に乗る。婚媾こんこうを求む。けば吉。ろしからざるなし。

六四:乘马班如,求婚媾。往吉,无不利。

解説

象曰:求め、そしてくのは明らかなり。

象曰:求而往,明也。

 3 爻 (六三)

爻辞こうじ 3:鹿ろくきて、(古代の土地管理人)なし。しかして林の中に入る。君子幾度もなく捨てるが如し。けばけちがつく。

六三:即鹿无虞,惟入于林中,君子几不如舍,往吝。

解説:

象伝:"鹿ろくきて、おそれなし。"とはこれをもってえものに従うなり。君子はこれを捨てる。けば、けちがつき困窮するなり。

象曰:“即鹿无虞”,以従禽也。君子舍之,往吝穷也。

 2 爻 (六二)

爻辞こうじ2: なやむが如く、とどこおるが如く。返るが如く馬に乗る。婚媾こんこうあだするにあらず。女子ただしくしてあざな(新たに名前をつけない)せず。10年してあざなす。

六二:屯如邅如,乘马班如。匪寇,婚媾。女子贞不字,十年乃字。

解説:

象伝:求めて小さく得られるのは、未だに中を出ていないからなのです。

象曰:求小得,未出中也

 1爻 (初九:成卦主)

爻辞こうじ 1:磐桓いわばしらただしく居るにい。こうを建てるにい。

初九:磐桓,利居贞。利建侯。

解説:

象伝:磐桓いわばしらといえども志正しく行われるなり。これをもってとうといやしきに下る。大きく民を得る。

象曰:虽磐桓,志行正也。以贵下贱,大得民也。



 ● 補 足
<この卦が表す事物の例>

水力発電所
鉄砲水、波、流水


…etc