- 6爻は"火風鼎"の最上位で完成した位置。確かに"上卦"火"の過ぎる爻ではあるが陰の位のため立場的に強く出ることもない。君主の5爻とも陰陽が応じていてよく補佐し、養っている。離の聡明さと教養と立ち回り方はまるで豪華な飾りのついた鍋の鉉のようにバランスもとれて悪いところがない。
- 5爻は上卦"離"の持つ意味の一つ中空を表す陰の爻。上卦は鼎の上部の鍋状の部分を表す。また鍋の外側には耳状の取手部分がありそこに鉉が取り付けてある。つまり5爻の表す"耳"と6爻の表す鉉がベストな形で組まれていて、そのスキルはゴールドクラスだいうことである。ただし実力を過信せず貞節な行動が求めらている。
- 陰の位に陽の爻で不正、応じているが実力の伴わない初爻に仕事を押し付けて、いいとこ取りをしようとしたが、その任せた部分から綻びが生じて失敗し責任を追求される。鼎の足とは初爻のこと。そこが折れたために大事な供物をひっくり返し、4爻の家臣は気まずさとその先に受けることになるであろう罰の恐怖から顔面が汗だくになっている。
- 下卦"火"の過ぎる位置で鼎の耳も高熱で変形し、運ぶための棒を耳に通すことができず持ち運べない。せっかくのご馳走の雉膏の料理を食べてもらうことができない。やがて雨が降れば後悔も水に流れて終いには吉と変ずる。
- 鼎の中は具で満たされている(2爻の陽爻)。相応じている5爻に献上しようとするが、同じく陰陽応じた関係にある1爻が足を引っ張ろうとする。しかし剛中の徳を得ている2爻はそれに対し慎しみつつ応じないようにするため、職責を果たすことができ吉を得られる。
- 1爻は陽の位置に陰の爻で陰柔不正。旅に出るための志が卑しくせこい。自ら災いを招くような者である。


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彖曰:鼎,象也。以木巽火,亨饪也。圣人亨以享上帝,而大亨以养圣贤。巽而耳目聪明,柔进而上行,得中而应乎刚,是以元亨。
大象伝:木の上に火有るは鼎 君子はこれをもって位置を正して命を凝らす。
象曰:木上有火,鼎。君子以正位凝命。
爻辞6:鼎、玉の鉉、大吉。
上九:鼎玉铉,大吉,无不利。
解説:
象伝:玉の鉉が上にある。剛柔調節が取れているなり。
象曰:玉铉在上,刚柔节也。
爻辞5:鼎、黄金の耳と鉉。貞節にして利ろし。
六五:鼎黄耳金铉,利贞。
解説:
象伝:鼎の黄金の耳、中をもって実をなすなり。
象曰:“鼎黄耳”,中以为实也
爻辞4:鼎の足が折れる。王室に献上する野菜粥の鍋をひっくり返す。その形びしょ濡れ。凶。
九四:鼎折足,覆公餗,其形渥,凶
解説:
象伝:"王室に献上する野菜粥の鍋をひっくり返す。"どう信じればなり。
象曰:“覆公餗”,信如何也。
爻辞3:鼎の耳革まる。その行い塞がる。雉膏は食べられず。四方は雨、後悔は消えていく。終わりは吉。
九三:鼎耳革,其行塞,雉膏不食,方雨,亏悔,终吉。
解説:
象伝:鼎の耳革まる。その義を失うなり。
象曰:“鼎耳革”,失其义也。
爻辞2:鼎に実あり。我が仇に疾あり。いや私(2爻)は即ちにできるので吉。
九二:鼎有实,我仇有疾,不我能即,吉。
解説
象伝:"鼎に実あり。"とは之く所慎むなり。"我が仇に疾あり"とは終わりに尤は無いなり。
象曰:“鼎有实”,慎所之也。“我仇有疾”,终无尤也。
爻辞1:鼎の趾を颠えす。否なものを出すに利い。その子をもって妾を得る。咎めはない。
初六:鼎颠趾,利出否。得妾以其子,无咎。
解説:
象伝:"鼎の趾を颠えす。"とは未に悖らない(通りに背かない)なり。"否なものを出すに利い。"とはこれをもって貴
(人:4爻)に従うなり。象曰:“鼎颠趾”,未悖也。“利出否”,以従贵也。
熱風、ドライヤー、暖房
怒りの声、怒号、カスタマーハラスメント、お叱り