- 6爻は晋の頂点にあって進みすぎた。離為火の6爻にある"角"の位置である。この角を外に向けず自分の領地の邑の反乱分子を討伐するのに向けるなら、大義名分もあり多少ケチがつく顔しれないが咎めはないのである。
- 5爻は部下に大ネズミ(4爻)がおり、悔いあるべきではあるが、下卦の民衆がよく順ってついてきてくれるため、失ったり得たりを心配する必要はない。どんどん事を進めて良いのである。
- 4爻のムササビは食い意地のはった貪欲な人物を指す。4爻は大臣の位置なのでその性格は想像通りである。位不当であり、その立場にいてはならない悪代官。民衆の意見を退け聞くこともない。こんな状態を貫き通せば危険な状況に陥る。
- 内卦の民衆が君主を認め順いついていく。君主も民衆の意見をよく聞きき、願いを叶えてくれるので悔いはないのである。
- 2爻の上の3・4・5爻は坎の形で進もうとしても悩ましい。上下とも比しておらず5爻とも応じていないが、中庸の徳を備えている。正しい道に順うことでその徳が5爻の王母にとどき大きな服が得られるのである。
- 晋む時にあって1爻はまだまだ力不足。実績も実力もない。しかも進む方向にある2・3・4爻は艮の形で行く手を阻んでいる。そんな時こそ心を裕にして貞正を守っていけば咎められることもないのである。


<35>
彖曰:晋,进也,明出地上。顺而丽乎大明,柔进而上行,是以“康侯用锡马蕃庶,昼日三接”也。
大象伝:明が地上に出ずるは晋。君子この卦をもって自ら明徳を昭かにす。
象曰:明出地上、晋、君子以自昭明德。
爻辞6:その角に晋む、維れを用いて邑を伐つ。厲うけれど吉。咎めなし。貞しくとも吝がつく。
上九:晋其角,维用伐邑,厉吉,无咎,贞吝。
解説:
象伝:"維れを用いて邑を伐つ"とは道未だ光らざるなり。
象曰:“维用伐邑”,道未光也。
爻辞5:悔亡ぶ、失得恤うるなかれ。往きて吉。利ろしからざるなし。
六五:悔亡,失得,勿恤。往吉,无不利。
解説:
象伝:"失得恤うるなかれ"とは往きて慶びあるなり。
象曰:“失得勿恤”,往有庆也。
爻辞4:鼫鼠のごとく晋む。貞しくとも厲うし。
九四:晋如鼫鼠,贞厉。
解説:
象伝:"鼫鼠の貞しくとも厲うし"とは位当たらざるなり。
象曰:"鼫鼠贞厉",位不当也。
爻辞3:衆允める、悔い亡ぶ。
九三:众允,悔亡。
解説:
象伝:"衆允める"の志し、上りゆくなり。
象曰:“众允”之志,上行也。
爻辞2:晋むがごとく、愁えるがごとく貞しくして吉。ここにその王母によって大きな福を受ける。
九二:晋如,愁如,贞吉。受兹介福于,其王母。
解説
象伝:"ここに大きな福を受ける"とは中正をもってなり。
象曰:“受兹介福”,以中正也。
爻辞1:晋むがごとく、摧くがごとく。貞しくして吉。孚罔し。裕なれば咎なし。
初六:晋如摧如,贞吉。罔孚,裕无咎。
解説:
象伝:"晋むがごとく、摧くがごとく"とは独で正しきを行うなり。"裕なれば咎なし"とは未だに命を受けざるなり。
象曰:“晋如摧如”,独行正也。“裕无咎”。未受命也。
焚き火
大衆の目
火の粉
ビル群の夜景
ランタン群