- 無妄はそのままの意味では"妄がない"となり、妄とは"嘘偽りやでたらめや道理にはずれたこと"をいい、それがないので無妄とは"嘘偽りなど意図したところがなく自然体として誠実である”ということ。そもそも天命にはなんらかの意図などなく働きかけるものである。無妄のためには正しくとも能動的に動いてはならず、貞正さが求められるということなのである。当然、無妄の時に道理に外れた行いをすれば眚いに見舞われるし、意図的に目標を達成しようとしてもその目標は達せられないということなのである。


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てんらいむもう
天雷無妄
無妄、元いに享る。貞しきに利ろしい。それ正しくなければ眚いあり。往くところあれば利ろしくない。
无妄:元亨,利贞。其匪正有眚,不利有攸往。
解説
彖曰:无妄,刚自外来而为主于内,动而健,刚中而应。大亨以正,天之命也。“其匪正有眚,不利有攸往”,无妄之往何之矣?天命不祐,行矣哉!
大象伝:天の下を雷が行くのが無妄。物は無妄 に与する。先王はこの卦をもって万物を育む時に対して豊かにする。
象曰:天下雷行,物与无妄。先王以茂对时育万物。
爻辞6:無妄 の行ない眚いあり、利いところがない。
上九:无妄行,有眚,无攸利。
解説
象伝:無妄 の行ない極まった災いである。
象曰:“无妄之行”,穷之灾也。
爻辞5: 無妄の疾い、薬なくも喜びあり。
九五:无妄之疾,勿药有喜。
解説
象伝:無妄の薬、試すべきではない。
象曰:“无妄之药”,不可试也。
爻辞4: 貞しくすべき。咎めなし。
九四:可贞。无咎。
解説
象伝: 貞しくすべき。咎めなし。とは固くこれを有っているからである。
象曰:“可贞无咎”,固有之也。
無妄の災いあるいはこれで牛をくくる。行く人の得るのは村人の災いである。
六三:无妄之灾,或系之牛,行人之得,邑人之灾。
解説
象伝:行く人の得るのは牛、村人の災いである。
象曰:行人得牛,邑人灾也。。
爻辞 2: 耕したり収穫したりしない。開墾したり野焼きをしない。則ち往くところあるに利いのである。
六二:不耕获,不菑畬,则利有攸往。
解説
象伝:耕しても収穫しない。未だに富んでいないのである。
象曰:“不耕获”,未富也。
爻辞 1:無妄往けば吉。
初九:无妄往,吉。
解説
象伝:無妄往けば吉。志しを得る。
象曰:“无妄之往”,得志也。
ロケット、ミサイル、飛行機、
現金輸送車、
都市部の雷、原子力発電、
…etc